[船井総研ロジスティクスメールマガジン]編集/発行:船井総研ロジ株式会社
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 ̄  ■■ contents ■■

   ★ 『継続こそ力なり』第150回・・ファイナンス3PLの展望(2)
     ~ファイナンスと物流の融合は、荷主の期待を具現化する3PL~

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 ̄ ★★ 『継続こそ力なり』第150回・・ファイナンス3PLの展望(2)
     ~ファイナンスと物流の融合は、荷主の期待を具現化する3PL~
─────────────────────◆ 執筆: 赤峰 誠司 ◆─

物流サービスを提供する事業モデルでは、1.見えない品質と2.見える価格が
サービス購入者の判断軸となります。見えない(見えにくい)品質をいかに
差別化しながら自社サービスの強みを訴求できるかが、今後の物流事業者の
課題となるでしょう。

一方、顧客の視点では、コスト削減に繋がる提案は大歓迎であり、サービスを
購入する上で最も購買動機が高まる要因となります。しかし、自社の利益を
極限まで削った販売は、経営を圧迫し企業成長の妨げにもなりえます。

国際物流事業も同様に、「低コスト輸送」「グローバルネットワーク」
「安全安心そしてスピーディ」などのキャッチフレーズは、どれも見た目の
違いがはっきりとは感じられません。

例えば「貴社のキャッシュフローを良化します!」や「貿易債権リスクを
ヘッジする国際フォワーディング!」といったコピーには、従来の物流企業が
発信した角度とは、大きく違った新鮮さを感じます。

物流をマクロ的に視ると、企業内では「コスト管理」の範疇であり、多くの
人は「プロフィット管理」とは捉えていないと思えます。「コスト管理」の
範疇であれば『低減する…、逓減する…』が共通キーワードとなり、マイ
ナスが達成されて初めて評価されるパッシブ(受動的)な印象の強い語句に
感じてなりません。

例えば「キャッシュフローの改善」や「売掛債権リスクのヘッジ案」となると
アクティブ(能動的)な印象が芽生え、物流に対する潜在的な「マイナス
思考」が「プラス思考」へ変革していきます。荷主企業にとっても、財務的な
角度から物流サービスを提案されると、コスト以外の付加価値に対して
これまでと違った検討がなされるでしょう。

ファイナンスと物流は、数々のシーンで密接に関係しています。
物流事業者が金融サービスを一体化して顧客へ提供するモデルは、今後の
物流業界において大きな差別化戦略となります。これまで、物流事業者を
選定するプロセスに「財務部門・経理部門」が参画することはそう多く
ありませんでした。しかし、物流とファイナンスの融合サービスが提案される
ことにより、既存企業や低料金企業だけでない複眼的な選定基準に変わることが
期待できます。

3PLサービスとは、自社の提供できる概念(枠)に捉われず、顧客視点に
立脚した包括的物流サービスを企画・提案・具現化することに尽きます。
言い換えれば、荷主企業の期待(=喜び)を実現できる物流企業こそが、
真の3PL提供者となり得るのです。

次号に続く。

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●赤峰 誠司(SEIJI AKAMINE) E-mail(お気軽に) akamine@f-logi.com

船井総研ロジ株式会社 取締役常務執行役員兼ライン統括本部 本部長

3PLにおけるSLA(サービス・レベル・アグリーメント)の企画・設計
導入に注力し、荷主企業物流部門の利益創造活動を信念とする。
最近では、M&Aのアドバイザリー活動に引き合いが多く物流企業M&Aや
荷主物流部門のMBO(マネジメントバイアウト)に携わり、業界専門家と
してのバリュエーション(企業価値評価)レポートを得意とする。

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2009/06/09 17:09