荷主交渉コンサルティング
2024年問題を乗り越える、運賃改定・条件改善の具体的手法として、荷主企業との交渉をサポート
くわしく見る
愛東運輸株式会社
2020.08.26
愛知県は、日本でも1,2を争うほどのドライバー採用の激戦区です。自動車メーカー直系の大手運送会社が多数存在しており、必然的にドライバー経験者の応募は大手に集中します。
業界全体がドライバー不足に陥る前も、当社へ応募はごく少数。しかもそのほとんどが未経験者でした。
それでも人手を増やしたい一心から、未経験者を積極的に採用し、手厚い教育で1人前に育て上げることで、なんとかドライバーを確保していました。
しかし、業界全体のドライバー不足が顕在化していくに従い、大手も高待遇や福利厚生を武器に未経験者の採用に乗り出します。
結果、細々と来ていた未経験者の応募すら無くなり、当社は慢性的なドライバー不足に陥りました。
課題を解決する手立てもなく、困り果てていたところで、過去にセミナーでのご縁があった船井総研ロジさんにコンサルティングを依頼しました。少しでもこの状況を解決できる手立てがあれば、と、藁にもすがる思いだったのをよく覚えています。
支援開始後はコンサルタントの指導のもと、「WEBを利用したダイレクトリクルーティングの体制を構築する」ことを目的に、かなり前に制作して以来、何も手を付けていなかった会社ホームページのリニューアルに着手しました。
制作時に指摘されたのは“他社にはない独自の強みと良さを、恐れず、しっかりと押し出すこと”。
当社の場合は「未経験者をプロに育てる社員教育の質と内容」でした。確かに、教育に関しては他社よりも手厚く、そしてある意味“厳しい”ものである自負はありましたが、同時に「応募しようとする人が引いてしまうのではないか…?」という不安もありました。
しかし、「ここまで教育が手厚い運送会社は、他にはない。だからこそ、“違い”を明確にアピールすることで求職者の目にも留まるし、納得した上で応募する人も増える」という言葉を信じて、船井総研ロジさんと一緒にホームページを作り上げていきました。
安定的に応募者を集められる体制が整い、次に提案されたのは「会社説明会」の開催でした。
中途者向けの説明会を実施している会社は、周りにもほとんどありませんでしたが、これも“違い”を際立たせるための戦略。
会社説明会当日の進め方や注意点、マニュアルなども船井総研ロジさんに整備してもらったおかげで、実施に関して困ることはありませんでしたね。
開催してみると、ホームページの内容以上に、当社のことをより詳しく知ろうとする「質の高い人材」を多数集めることができました。面接日を個別に調整する必要もないため、会社としての手間も減り効率が上がったのも大きなメリットです。
今では通常の求人募集は行わずに、会社説明会のみで人材の確保を実現することができています。
支援を依頼した2019年は、当社にとって創業50年となる特別な年でした。船井総研ロジさんのおかげで、本当に苦労していた課題を解消し、最高のメモリアルイヤーを迎えられたと思っています。
人材の悩みが完璧に解決したことで、社内の雰囲気も以前にもまして明るくなりました。
現場をフォローすることで手一杯だった管理職も、やっと“経営”に携わることができるようになり、会社のレベルも一段上がったように思います。
現在では、事業拡大の次の一手として、新規荷主を獲得するためのマーケティングサイトを立ち上げました。
今後は、自社倉庫の建設やさらなる新規事業の立上げを視野に入れ、より一層の飛躍を目指していきます。