荷主交渉コンサルティング
2024年問題を乗り越える、運賃改定・条件改善の具体的手法として、荷主企業との交渉をサポート
くわしく見る
フジイチ輸送有限会社
2024.06.04
乗務員の賃金体系は、労働時間を正しく把握し給与に反映させる制度設計をしていました。
支給項目は、
①基本給(車格ごとに一律支給)
②諸手当(無事故手当、皆勤手当、特別手当、夜勤手当など)
③割増賃金
で構成されていました。
担当する業務によって特別手当を支給していましたが、「労働時間=賃金」になっていることが問題点でした。リフトの技量が高い乗務員ほど、任せることができる業務が多いので、長時間労働になって、月給も高かった一方で、労働時間以外でも処遇に報いる賃金体系に変更したいと思い、コンサルティングを依頼しました。
時間外労の上限規制を受け、「限られた時間の中で生産性が高い乗務員を評価したい」と思い、評価基準の変更に重きを置いて、支援していただきました。
最終的には基本給・諸手当の見直しを実施しました。新制度を導入する際は、不利益変更にならないよう配慮し、賃金の総支給額も上げました。荷主への運賃交渉・シフトの見直しも同時に進め、2024年問題対策もすることもできました。大幅に労働時間が短くなる乗務員の給与は、若干下がったものの、時間あたりの賃金を上げることで納得してもらえたと思います。
法令を遵守し、職務遂行能力が高く、会社の指示に従ってくれる乗務員の給与が、そうでない人より高くならないように評価賃金制度を設計することで、労働時間の短縮と利益アップを実現することができました。
また評価項目も明確にしているため、社員が自ら成長しようとする動きも見られ、会社全体で良い体制を構築できたと思います。