荷主交渉コンサルティング
2024年問題を乗り越える、運賃改定・条件改善の具体的手法として、荷主企業との交渉をサポート
くわしく見る
日新産業株式会社
2023.07.07
私が就任した2021年6月ごろ、当社は課題が山積みでした。安全面・会議体系・経営陣と現場との距離感など、見直すべき点が多くありました。
当時、社員に実施したアンケートでは「仕事や会社に誇りを持てない」「職場でのコミュニケーションがない」「会社のビジョンが見えない」などの声もあがりました。
また、高齢社員の定年など様々な理由で離職は毎月一定数あるものの、入社人数も急減しており、残った社員への負担が増加、現場が回らなくなる直前まで来ていました。
この状況を打破すべく「社員が自慢できる会社の実現」を旗印に改革に取り組み始めました。優先課題としての取り組んだのが人材採用でした。
採用戦略の見直しを図るうえで、まず採用ホームページの構築から着手しました。もともとのホームページでは、現場の写真が無く社員自身もどんな仕事なのかを家族にしているかうまく伝えられない状況でした。
そこでプロのカメラマンに依頼し、現場の魅力を伝える点に注力しました。また、業務内容や1日の流れ、先輩社員などの写真を掲載し、応募意欲をわかせると同時に入社後のギャップも減らす工夫を施しました。
他にも福利厚生やレクレーション活動など会社が力を入れている内容を記載し、仕事以外の魅力も併せてアピールし、会社全体に興味を持ってもらえるホームページを作成しました。
結果として、ホームページが立ち上がる前月は応募件数が0件だったところから、初月に41件を獲得するなど半年で150件超の応募を獲得し、25名の採用に成功しました。
次に定着率改善に着手しました。定着率が悪い原因を究明するため、社員アンケートを実施しました。その結果、現場を取りまとめる課長クラスの管理職と一般社員とのコミュニケーション不足という課題があることがわかりました。
管理職も上司としての教育をしっかり受けてきたわけではありません。そこで、管理職としての役割を認識させ、成長させることを目的に「1on1ミーティング」という制度を導入しました。
1on1ミーティングを導入するにあたって、目的や実際にやるうえでのポイントを整理した漫画を制作しました。各事業所に配布し、社長以下管理職の認識を統一するのに大きな役割を果たしています。
採用状況の改善や1on1ミーティングの導入などの取り組みの結果、会社全体にプラスのマインド変化が生まれました。特に社員と会社の信頼関係が築かれ、社員が自ら行動に移すボトムアップの意識が浸透しました。
意識変化は安全面にも効果があり、現場の事故件数減少という目に見える成果も表れました。
船井総研ロジさんは「ゴールまでの道を知っている伴走者」です。 自社だけで施策を進めていた時は、時間がかかったり、思うような成果を上げられない状況でした。アドバイスをもらいながら実践することで、会社が大きく変わっていったことを実感しています。